HUYA が開発中の新薬候補化合物

HUYAは、当社の製品ポートフォリオの中から将来有望な初期段階の新薬候補化合物を厳選し、それらを欧米市場での開発に割り当てます。HUYAは、市場の潜在能力(マーケットポテンシャル)が高く、未充足の医療ニーズが存在する治療分野 ―新薬候補化合物が競争上の優位性を持ち、世界的に特許で優位に立つとともに、その臨床開発の道筋が明確に開けている分野―でビジネス機会を追求します。

HUYAは、付加価値を与えることで有望な創薬機会となる可能性を見出すために、多くの医薬品候補に対して予備的なデューデリジェンス(適正評価)を実施しています。HUYAは現在数多くの新薬候補化合物の研究を続けており、次世代のがん治療となる可能性があるHBI-8000,新規の不整脈治療薬となるHBI-3000,心筋細胞の再生作用を有する低分子化合物のHBI-3802に取り組んでおります。

About HBI-8000

HBI-8000はヒストン脱アセチル化酵素(HDACIs)を阻害するベンズアミド系の経口投与剤で、エピジェネティックな作用を有する新規の薬剤です。DNAを取り巻くヒストンたんぱく質に作用し、遺伝子発現を制御する働きを有します。また、腫瘍細胞の増殖停止、腫瘍免疫力の強化、がん微小環境に係る数種類の蛋白質の発現に作用します。さらに、このメカニズムは免疫チェックポイント阻害剤を含む他の抗がん剤の効果を高める作用があることが示されております。

現在日本で末梢性T細胞リンパ腫と成人T細胞白血病/リンパ腫を対象として二つの臨床試験が進行中で、末梢性T細胞リンパ腫については日本の当局より希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けております。またHBI-8000はエーザイ株式会社が日本、韓国、アジア6カ国における独占的な販売契約を当社と結んでおります。

一方、米国では免疫調整作用が期待される本剤とニボルマブとの併用療法の固形がんにおける有効性及び安全性を確認する第2相臨床試験が進行中です。HBI-8000の免疫調整作用を生かした免疫チェックポイント阻害剤等との併用療法の試験を推進し、満たされていない医療ニーズ(アンメットメディカルニーズ)の充足に貢献することを目指しております。

About HBI-3000

HBI-3000は不整脈の治療のために開発中のマルチイオンチャンネルブロック剤です。抗不整脈剤は米国では350万人、世界では3千万人の患者がいるといわれている心房細動などの深刻な症状の治療に使われています。近年心房細動治療には更に高い安全性と薬理学面からみて高い効力の薬剤が求められております。HBI-3000は新規のイオンチャネルのプロファイルを持ち、前臨床モデルでは催不整脈を引き起こさないことが確認されております。前臨床薬理試験で心房細動の洞調律の回復が認められ、HBI-3000は不整脈治療の新薬の臨床開発において、高い可能性が期待される候補薬剤です。現在英国でPhase I試験が進行しております。本試験は無作為二重盲、プラセボ、用量漸増、シリアルコホートの試験デザインで行われました。Phase II試験では急性心房細動を対象に用量漸増試験を予定しております。

About HBI-3802

HBI-3802は前臨床試験において虚血により破壊された心筋細胞の再生作用を有する低分子化合物です。冠状動脈疾病は米国やその他多くの国では死因の主たる原因となっております。虚血性心筋梗塞や心筋梗塞は現在、血流を良くする薬剤での治療が主ですが、臨床的に意味のある心機能の改善を示す治療薬は現在開発されておりません。

動物実験において HBI-3802は幹細胞を刺激し、機能的心筋細胞に誘導し、壊死した心筋細胞を新しい細胞で置き換えます。このようなことから心筋梗塞の治療や心機能の改善、慢性心不全の予防などを含めた治療に画期的な薬剤となる可能性があります。